丁子紋

 丁子はときに丁字と書くこともある。そこで「十字の間違いかな?」とか「沈丁花のこと?」と勘違いするひともある。また。紋章を見て「大根の一種?」と間違うひともあるという。丁子はモルッカ諸島が原産の輸入植物で、日本でも古くから知られていた。正倉院御物の中にもある。中世の貴族はこの花のつぼみを干して香料にしていたようだ。また薬としても役立てていたともいう。(丸に一つ丁子)

【主な使用家】


 丁子は高貴薬で香料であることから、七宝のひとつになっている。これにちなみ紋章としても人気が出たようだ。
 押小路、甲藤、新庄、松村、竹尾の藤原氏流の諸氏。源氏系では真崎、志村、幡野、石崎の諸氏。ほか菅原氏系の来栖氏、滋野氏系の望月氏などが使用している。


丸に三つ並び丁字

中輪に五つ丁字

花園丁字

花形三つ丁字

左一つ巴丁字

三つ追い丁字

三つ蔓丁字

丸に違い丁字

横見丁字