杉 紋
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杉は大和の三輪神社の神体とされ、「日本書記」や「万葉集」に神杉として記されている。
「わがいほは 三輪の山もと 恋しくば とぶらい来ませ 杉たてる門」という歌が、古今集にのっている。
杉はまた目印ともなり、神酒(miwa)より、杉葉が酒屋の看板ともなっている。大神氏は三輪の神を祖神とし、杉を紋としている。建部神社の神紋は三本杉紋だが、これは同社の伝説にもとづいているものだという。そのほか、大名の本多氏が「一本杉紋」、旗本の藤林氏が「三本杉紋」を使用している。(丸に一本杉)
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【主な使用家】
杉紋を用いる代表家は、大和の大神神社関係の家である。中心はその祖神から出た大神氏である。一名大三輪とも書き、オオカミ・オオガとも呼称する。この後裔に、豊後の緒形氏がある。緒形氏の後裔に幕末の緒方洪庵が出ている。この緒方家も杉紋を用いている。
穂積氏流の鈴木氏、清和源氏流の新見・上林・小島の諸氏、藤原氏流の本多・有馬・岩瀬・杉浦・戸川の諸氏が杉紋を用いた。さらに酒に関係した家でもこれを用いている。
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二本杉 |
三本杉 |
抱き割杉 |
頭合せ三つ割杉の丸 |
丸に一つ鱗杉 |
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人には誰でも名字があり、家には家紋が伝えられています。
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