波 紋

 波は水が動いてできたもので、その主体は水である。水がなんらかの霊感を受け、波というかたちになってヒトの前に示現されると古代人は考えた。山には山の神、水には水の神がいて、この「水の神」が怒り狂ったとき海が荒れ波が激動する。海上に竜巻が発生したとき、神が竜に姿を変えて天に昇ると考えた。だから竜は水神または竜神とされる。波はこの竜神をシンボル化したもの。だから「波紋」は強烈な威力をもつ紋といわれる。(丸に向い波)

【主な使用家】


 「波紋」はそのダイナミックなかたちと、デーモニッシュな威力の魅力で、武人に好まれた。平重盛流の小栗氏、本康氏、平良文流の曽我氏が「立波紋」。藤原秀郷流の松田氏、平良文流の大木氏が「三頭波紋」をしようしている。
 有名なところでは、戦国時代の斎藤道三が斎藤氏の定紋「撫子紋」に変えて、その晩年に自家案出した「二頭波紋」を用いている。


丸に青海波

波巴

波輪

対い波

追い波

波巴

波に千鳥

菱に覗き青海波