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釘抜紋

 釘抜きは打ち込んだ釘を抜くための工具だ。現在の釘抜きやバールとは違い、むかしのものは◇形をした座金とテコのふたつからなり、座金の穴にテコを入れて釘を抜いた。家紋の釘抜きは、座金そのものをズバリ図案化したものが多い。また、釘抜きは「九城を抜く」といわれ、九つの城を陥落させるという戦勝の縁起もかついでいる。「見聞諸家紋」には、三上氏の家紋としてあげられている。また目結紋と似ているが起源はまったく違うものだ。(丸に釘抜)

【主な使用家】

 釘抜紋の成立には、その形が明快で遠目からも敵味方の区別が付けやすかったこと。そして、「九城を抜く」にかけた武威が家紋として武家に好まれ、広く世の中に広まっていったと考えられる。
 釘抜紋では、戦国時代の三好長慶が有名である。三好氏は清和源氏小笠原氏流で、家紋は小笠原氏の代表紋である「三階菱紋」と「釘抜」を組み合わせた「三階菱に釘抜紋」として知られる。
 江戸時代には、清和源氏の菅沼氏の「六つ並び釘抜紋」、一柳氏の「丸に釘抜紋」「丸に二重釘抜紋」。その他、清和源氏では大給松平・池田・依田・大山・跡部・馬場・森・堀・落合などの諸氏が用いる。藤原氏では秀郷流の大矢・長谷川・佐野・中島氏など、平氏では良文流の長尾・三浦氏が用いた。さらに、橘氏流、紀氏流、菅原氏流などの家も使用し、かなり広く用いられた紋であったことが分かる。

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