仁入道山は仁入道ケ嶽とも称され、篠山市の東方、京から天引峠を越え篠山から但馬に通じる旧山陰道と、
摂津方面から天王峠を越えて綾部に通じる旧街道が交差する福住の南西に聳える山である。
篠山盆地の東南を画する弥十郎ヶ嶽から東北方に伸びた尾根に位置し、中世、丹波守護職にも任じられた仁木氏が
山上に築いた城址があることから仁入道山と呼ばれるようになったのだという。
登山コースとしては、西方の小野奥谷から登るもの、東方山麓にある如来寺後方より登るもの、
さらには弥十郎ヶ嶽から伸びる尾根をたどるコースなどがある。ポピュラーなものは、小野奥谷にある中世の
宝筐印塔より取り付き、桂山の三等三角点を経て北方尾根をたどって山上を目指すコースだろう。とはいえ、
戦国ファンには仁木城の跡をたどりながら山上をめざす如来寺からのコースがお奨めだ。
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