篠山の歴史・見処を訪ねる-鍔市


鍔市ダム



ダム湖の向こうに多紀連山が見える


ダムの一番奥、水が素晴らしく澄んでいる【左】

篠山市の北方に立ちふさがるように連なる多紀アルプスの大タワに向かう県道301号線、その途中にある火打岩集落から多紀連山のうち小金ヶ岳の東にある小倉タワへ続く登山道を進むと鍔市ダムがみえてくる。
鍔市ダムは農業用貯水ダムとして昭和四十六年(1971)に完成、工法はアースダムとよばれる形式という。三方を山に囲まれたダム周辺は鍔市自然公園として整備され、ダムの一番奥には多岐アルプスから染み出る湧き水スポットもある。釣りスポットとしても人気があり、そこかしこで釣り人がのんびりと釣り糸をたれている。2004年には地元住民によってヘラブナ三千匹が放流され、冬になるとワカサギ釣りを楽しむことができるという。ダム外周に沿って作られた道路の程よい場所に車を止めて、水面を見ると魚影がちらつき、野鳥の鳴く声が聞こえ、生い茂る樹木の緑に包まれると心身がリフレッシュすること請け合いだ。

取材/撮影:2008年10月4日