篠山の歴史・見処を訪ねる-小坂


明月神社








篠山市内より佐仲ダムへ向かう途中、旧西紀町小阪の集落にある神社で、鎌倉時代はじめの文治四年(1188)に創建されたと伝えられる。祭神は月夜見命で、古来より明月(あけづき)大明神または単に明神様と呼ばれた。神社の後方は絶壁状の岩山で、一瞬の地盤沈下で裂かれた岩が鏡のようになったことから断層鏡肌と呼ばれるものである。裂かれた岩の片側は本殿の下にあるということで、鏡岩が一種の磐座(いわくら)としてご神体なのかもしれない。社名の明月も、鏡岩が月の光を反射したものかとも思われ、ロマンチックな情景が浮かんでくる。