篠山の歴史・見処を訪ねる-96


藤坂の大桂








桂は山地に自生するカツラ科の落葉高大木で、主に温帯林に生育する。藤坂の大桂は高さ二十〜三十八メートル、周囲は約十三メートル、幹は十三〜十五本に分かれた県下有数の巨木である。案内板から南方の山服を眺めると、杉の植林に囲まれた一角に。別の樹木の群生のように見えることからもその大きさが実感できる。毎年、五月十日、藤坂の春日神社で行われるお田植え式には、この大桂の枝を二十四本切り取って用いられる。