篠山の歴史・見処を訪ねる-87


岩井山古墳








国道173号線を北上して細工所交差点の北西方にある小立集落、その丘陵斜面に横穴式石室をもつ小円墳が十数基が点在している。これが岩井山古墳群で、古墳時代も終末に近い六世紀後半から七世紀はじめにかけて造られたものと考えられている。最も大きな規模の三号墳は、奧壁に石棚がつけられた珍しいもので、篠山地方では唯一のものである。十号墳では石室を巧みに構築した持ち送り工法がみられるなど見どころが多い古墳群だが、多くは石室が崩壊しているのが残念だ。