篠山の歴史・見処を訪ねる-67


春日神社(後川中)








後川中バス停西北方の山裾に鎮座、武庫川の上流の一つである羽束川が前方を流れている。羽束川が周囲の高い山の後ろを流れていることからシツ川と呼ばれて、のちに後川の字を当てたという。一方、源流点の天王からみて、尻川(川下のこと)、つまり、川の後ろの部分で、後川となったともいう。後川荘は丹波で最も古い荘園で、天平二十年(748)には、すでに東大寺領であった。のち藤原氏領となり、藤原氏の氏神である春日大社のご分霊を、天福元年(1233)に原谷の奧に勧請した。しかし、参拝に不便なことから、宝治元年(1247)、上村と中村にそれぞれ移された。