戦国山城を歩く

・2007年12月02日


鬼の架橋からR176を眼下に見る

金山城跡に登る

氷上郡と多紀郡の郡境にある金山山頂に残る金山城址は、天正六年(1578)九月から翌年十月にかけて明智光秀によって、 多紀郡八上城の波多野秀治と氷上郡黒井城主赤井氏との連携を断つ為に築かれた城である。金山一帯には、赤坂の観音堂、 不動明王の石仏、園林寺跡、そして民話でも知られる「鬼の架け橋」「天岩」等が散在、城址ファンでなくとも楽しめる ハイキングコースとなっている。播磨屋一行は、鐘ケ坂トンネルの篠山市側にある追入神社近くの登り口から金山城址を目指した。




・金山城址遠望・追入神社と登り口・大乗寺方面との合流点・大山荘を望む



ひたすら山道を歩いていくと園林寺跡にたどり着く、いまは山麓に移転され荒廃にまかされた日蓮宗の寺院だ。石垣の右手に 山上へと続く道があり、大手を経て馬場跡へと通じる。本丸の切岸には石垣が残り、三百六十度のパノラマが展開する。 遥か南方には波多野氏が拠った八上城址、北方には赤井氏が拠った黒井城址が望め、戦略上の要地であったことが実感できるる。 また、本丸西方直下には、安藤広重描く浮世絵でも知られる奇勝「鬼の架橋」が存在する。そこから見える風景は、 肝っ玉が縮むこと受け合いの展望だ。



・園林寺跡・金山城址大手門・馬場跡から曲輪、本丸へと縄張りが展開する・本丸跡南側の石垣



・金山城本丸跡・鬼の架橋(鐘ケ坂トンネル柏原側から見上げる鬼の架橋)