戦国山城を歩く

・2009年02月08日


若宮方面より八百里山城址を見る

丹波八百里城 - 再登山

今回は、まず南西に伸びる尾根上に築かれた出曲輪を探訪、そして、磐座・お稲荷さんのある曲輪へ、そこから山上に残る遺構群へと登っていった。城址主郭部の縄張りは、東南端から北西方向まで曲輪群が連続し、各曲輪間の切岸も高く、主郭には土塁、高櫓があったかと思われる土台もある。主郭から西北に連なる曲輪群との切岸も十分な高さで、最北西端の曲輪との間には大堀切が穿たれている。この堀切とその先の曲輪群で北西尾根からの敵襲を防御し、それぞれの曲輪南西側に設けられた帯曲輪により瀬利方面からの攻撃に備えていたことが見て取れる。各曲輪は雑木に覆われ、藪漕ぎを強要されるところもある。とはいえ、多紀郡有数の山城といわれるだけに、見所の多い戦国山城である。 【上記写真:2008年12月20日 撮影】




登り口の鳥居と祠・南西尾根の曲輪跡・南西尾根の土橋と竪堀・お稲荷さま手前の竪堀・お稲荷前の磐座・南西尾根を振り返る



祠を見上げる・祠下の石垣・曲輪への虎口・十分な高さの切岸・矢竹の向こうに見える主郭の切岸



主郭東側に残る土塁跡・主郭北側の高櫓跡・北曲輪とを隔つ大堀切・北曲輪と帯曲輪・竪堀を見上げる