家紋の分布から探る-陸奥地方



(福島)
 岩城国では、結城氏や柴田氏・河原田氏・水谷氏が左三つ巴紋。田村氏は右三つ巴紋と九曜紋。相馬氏は繋ぎ馬と九曜紋。亘理氏が月星紋。結城と小山氏関係の族は巴紋を、千葉氏関係のものは月星紋という影響がみられる。岩代国では、葦名氏をはじめとして針生・川北・藤倉・金上・猪苗代の諸氏が三つ引両紋。横田氏の一門が一文字・三つ葉柏を用いている。

(宮城)
 葛西氏、江刺氏が三つ葉柏紋。千葉氏流の国分氏が月星紋を用いている。

(岩手)
 甲斐源氏の南部氏が舞鶴紋を用いている。一族の九戸・久慈・八戸の諸氏も同じ舞鶴紋。津軽氏も同じ紋を用いた。

(青森)
 曽我氏と工藤氏が庵に木瓜紋。津軽氏は卍紋、牡丹紋を使用した。

(山形)
 最上氏とその一門の上山・白岩・清水氏らが、桐紋と二つ引両紋。米沢の伊達氏は二つ引両紋と九曜紋。伊達家の属将片倉氏と氏家氏も九曜紋を用いた。

(秋田)
 矢島氏と一門の仁賀保氏・打越氏らが三階菱紋と一文字に三つ星紋。小野寺氏は追洲浜紋。六郷氏は亀甲に六曜紋。秋田氏は檜扇紋と獅子に牡丹紋を用いていた。

(右上から)  三つ巴 九曜 三つ葉柏 二つ引両 洲浜
[資料:歴史読本432号]