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家紋にはそれぞれ原形がある。菊、梅、桜、桔梗などの花紋は、自然にある花の形の美しさを写実的に形象化し、次第に図案化している。 桐、蔦、柏などの植物紋もその葉や花の特徴を、素直に直裁簡明に写しとり、端正優美なかたちに仕上げている。これらがさまざまな理由から変化し、多彩なバリエーションを生み出して、現在のように多くの家紋が生まれていったと考えれられよう。 家紋の数は、家の増加に連れて増えていく。しかし、無限に変化し不規則に増加しているわけではない。 その変化にはおのずとルールがあり、一定のパターンがみられる。 家には祖先がある。そして、本家・分家の区別がある。家紋は家の印でもあるわけだから、分家は本家の紋を原形とし、その一部を変更するなどして、自家の定紋を定めることが多い。 本家と分家の紋は似ているが、完全に同じではない。いわゆる遺伝に似ている。とはいえ、そこにはある種の系統ができ、類似もできる。なかには突然変異も起こる。しかし、それらも大きなルールのなかのに織り込まれていくようだ。 ■梅紋の変形パターン |