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原形となった紋の形、スタイルに手を加え、改造するパターンも多い。とはいえ、原形をなんらかの方法によって残し、その変形であることがすぐに分かるように工夫されている。 ◆ 陰 複線(陰線)でもって描く紋を「陰紋」と呼ぶ。通常の単線(陽線)で描く紋とは一味ちがった印象を与える。女紋に用いられることが多い。線の太いのを中陰と呼ぶ。 ![]() ◆ 石持ち(kokumoti) 本来は黒餅の意。原形をポジとすればネガにあたる。餅にかたどった円紋で、円内の紋を白抜きでなく、黒に染めるので黒餅と呼んだ。黒は石に通じ「石高」を表わす縁起をかつぎ、石持ちと呼ぶようになった。
◆ 裏裏菊、裏梅などと呼ばれるもので、花弁や葉を裏側から写しとった形をいう。花の場合は裏側であることがわかるようにガクが付いている。 ![]() ◆ 鬼 葉の縁を鋭くとがらせたデザイン。その鋭く、きつい印象から鬼の名が付けられた。 ![]() ◆ 向う 花などを真っ正面から見た形。花紋に多い。これと間違いやすいのが合成紋の対い(mukai)だ。こちらは二個の同じパターンが対い合っているデザインをいう。 ![]() ◆ 覗き 山間から月が覗くように、外郭の内側に紋の一部分が姿を表わしているもので、紋の全体は見えないデザインである。 ![]() ◆ 捻じ 原形を捻じってデザインしたもの。
◆ 上下紋の形を上下逆さまにしたスタイル。藤紋の「上り藤」「下がり藤」が有名。 ![]() その他、折れ、結び、似せ、光琳風、浮線などがある。中には本来の単純明解な形から離れ、葉や実をつくるデザインも見られる。 [資料:家紋の事典(真藤建志郎著:日本実業出版社)] |