篠山の歴史・見処を訪ねる-鬼の架け橋










篠山市と丹波市の境に位置する金山の頂上にある奇勝で、安藤広重が描く浮世絵「日本六十余州名所絵図」でも知られる。昔話によれば、「大江山に棲む鬼は夜な夜な京に出没して、財宝を盗み、子女をさらうという悪行を繰り返した。その鬼が京から丹波に帰るとき、金山の谷が深く、曲がりくねった道であったため、大きな岩で架け橋を作ったのだ」という。しかし、実際のところは地震によって崩れた岩が、架け橋のようになったのだといわれている。架け橋のすぐ隣は、明智光秀が築いた金山城址として有名。架け橋から見下ろす風景は、肝っ玉の縮むこと受け合いの展望だ。