篠山の歴史・見処を訪ねる-追手神社








追手神社の祭神は追手大明神=大山祇命、創建年代は不明だが、大山荘との関係などから平安時代には存在していたとされる。伝説によれば、某所の鐘を盗んで逃げて追われた神と追いかけた神が、追っかけあいの途中で朝を迎えた。そして、追われた側の神は「追入神社(追手神社の北方)」、追いかけた側の神は「追手神社」として、朝を迎えた場所に鎮座したのだという。境内には日本一の「千年モミ」が聳え立ち、県の天然記念物に指定されている。また推定樹齢350年という「夫婦イチョウ」の木は、夫婦円満のイチョウとして親しまれ、晩秋には多くの人が銀杏を拾いに来るそうだ。江戸時代、『大山八景』のなかに「追手の夜雨」として選ばれている。