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篠山の歴史・見処を訪ねる-79
住吉神社
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平安時代の永保元年(1081)、丹波国司の任にあった大江匡房が住吉大社からご分霊を勧請したものと伝えられる。主祭神の住吉大神は、航海の神、農業・産業神、和歌の神として広く崇敬されており、歌人でもある匡房が川筋にあった村の災害の防止と豊作を祈って祀ったものであろう。室町時代、品式部卿邦高親王が参詣、領主の仁木氏や籾井氏が保護を続け、歴代篠山城主も尊崇した。もと神宮寺の書院の表と裏に、昭和四十六年(1969)、重森三玲氏によって作られた名庭園があり、裏庭は住之江の庭といわれて見事なものである。