篠山の歴史・見処を訪ねる-73


山陰道の小野駅跡








小野新の交差点のあたり、平安期に制定された『延喜式』による山陰道の小野駅家があったという。小野の地は、古くは小野氏の領地で、文永年間(1264〜75)ごろには近隣の五六ヶ村とともに小野荘として京都加茂社領であった。古代、三十里ごとに置かれた駅は、五〜八頭の駅馬が置かれ、運営のために駅田を領有して官用の駅使のために休息・宿泊、乗り継ぎの便宜を図っていた。丹波国には、大枝、野口、小野、長柄、星角、佐治に駅馬が置かれていた。