篠山の歴史・見処を訪ねる-70


宝鏡山洞光寺








南北朝時代後期の文中三年(応安七年=1374)、三田北方にある母子永沢寺の開山通幻寂霊和尚の十哲の一人である天鷹祖祐禅師が多紀、氷上郡最初の曹洞宗寺院として創建した。その後、足利将軍家や丹波守護細川氏の崇敬を集め、丹波三ヶ寺の1つとなり江戸時代には十万石の格式が与えられ、末寺は五十三ヶ寺にも及んでいる。境内は杉やカシの大木におおわれ、高欄つきの回縁をもつ楼門が寺格の高さを感じさせる。