丹波篠山…と言えば、デカンショ節・ボタン鍋・松茸・黒豆などを思い浮かべる方が大半でしょう。しかし、ちょっとお待ち下さい。丹波篠山は遠く古代より人文の開けたところであり、平安時代以後は京に近いことから多くの歴史的見どころ、有形・無形の文化財が伝来しています。
篠山市は、もともとは多紀郡のうちの一つの町であった篠山町を中心として、丹南町・西紀町・今田町の四町が合併して1999年4月1日に誕生した町なのです。篠山城を観光の中核として、京文化を色濃く感じさせる街並、古代から中世、近代までのさまざまな歴史が旅人の訪れを待っています。
さ〜、あなたも古くて新しい町…篠山を訪ね歩いてみませんか。


篠山城を中心とした篠山の町は、こじんまりとした佇まいの中に懐かしさが凝縮されています。たとえば、流行りの昭和の香りが感じられるとでもいったような…。小さな町並みとはいえ、ブラブラと町を歩くと小腹が空いてきます。そんなとき、市役所の裏通りに発見したのが「たまたまや」。覗いてみると「たこやき屋?」と思われて、居合わせたオーナーに聞いたところ『篠山の新しい味を開拓する』との意気込みではじめた「新味覚」の食べ物とのこと。「いのたま」「とりたま」「うしたま」の三種があり、早速、カレー味という「とりたま」を購入、オーナーの言うとおり、たこやきとはまったく違った味と食感でした。篠山に行かれたら、ぜひ、その味を試してみてはいかがでしょう。オーナーの蘊蓄話とともに、いい旅の思いでになるかも…。 〔取材:2006-05/06〕