研修旅行最後の夜は
ハーメルンの笛吹き男の家で

 ハーメルンは、伝説の童話で有名な「ハーメルンの笛吹き男」で知られる小さな町。木骨組みの家が、愛らしい町並みだ。今回の旅で訪れた北ヨーロッパの街は、夜になっても非常に明るい。白夜というのだろう、午後7時になっても太陽の光が残っている。ハーメルンの街も例外ではなかった。そんなハーメルンの町の一角にある「ハーメルンの笛吹き男」が住んでいたといわれる家が、レストランとなっている。そこでこの旅行最後の夕食をとる。もっとも料理は「ねずみ料理」ではなかったが(安心した)。レストランの女性が、目の前で調理してくれる。その料理のレシピももらった。しかも日本語版。日本人観光客は、ヨーロッパのさまざまな観光地で、上客あつかいをされているようだ。それがいいことなのか、悪いことなのかはこの旅行記には関係のないことだが。ただひとつ、ゲントの街で会った日本人観光客の一団、年金生活をされている皆さんによるカメラサークルということだったが、その一行の行動にあつかましさを見たのは小生だけだったのだろうか?「他山の石」として、自分をいましめるには格好のものではあった。


 
ハーメルン市への道しるべ     ハーメルン市街を散策

 
午後8時のハーメルン市  笛吹き男の家--現在レストランになっている

 
笛吹き男の家の前で記念撮影  レストランでは郷土料理を目の前で調理してくれた


 10日間にわたったヨーロッパ研修旅行。絵葉書で見たままの風景のなかに、その国ならではのFA現場があった。そして、ビジネスに取り組む人の姿があった。街にはブルーの生地に、星で描かれた円のユーロの旗がなびいていた。本やテレビからでは伺えない、現地でしか感じることのできないさまざまな世界があった。グローバリゼーションとは、言葉だけではなくその国にたち、その国の空気を吸い、そこの国のことばで話すことから始まるといえるようだ。